【外国人の静岡観光レポート】ニンジャのコスチュームで掛川城に潜入!?

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【外国人の静岡観光レポート】ニンジャのコスチュームで掛川城に潜入!?

木造で再建された掛川城天守閣と、150年以上前の建物がそのまま残っている掛川城御殿。ここは、サムライがいた時代を感じることができる観光スポットです。忍者の衣装に着替えて城内を回れば、手軽にタイムトリップが楽しめます。

私が体験しました!

チョチャンギ トゥル プラサドさん

ネパール出身。
静岡英和学院大学4年生。社会学科で政治を学んでいる。静岡は8年目。お寺や神社には行ったことがあるが、お城を見るのは今回が初めて。


ニンジャになって、サムライが戦う城を見学する


JR掛川駅から徒歩7分。ちょっと高くなったところに掛川城があります。城に入る門は、まるで神社のようだなと思いました。
掛川に最初に城が建てられたのは1473年頃で、日本では戦国時代と呼ばれていた頃。その後、1513年頃に、今の場所に掛川城が建てられました。初めて天守閣を作ったのは、当時の権力者だった豊臣秀吉の家臣で、山内一豊という武将。
その後、天守閣は地震で崩れたりして、再建されないまま明治維新の時に城としての役目を終えました。現在、私たちが見学する天守閣は、1994年に木造で再建されたものです。


掛川城に入って、まず忍者の衣装を着せてもらいました。帯を締めたり手や脚につける衣装は、スタッフの人が手伝ってくれるから、着物を着たことがなくても大丈夫。最後に頭巾(頭に巻く布)をかぶって顔を隠したら変身完了です。
忍者姿になった自分は別人のようです。昔の忍者はこの格好で戦って、掛川城を守ったのかなと思いました。


毎月第1・3日曜日は、忍者姿のガイドさんが掛川城にいて、無料でお城の歴史や造りを説明してくれます。平日は予約が必要です。


天守閣の下にあった井戸は、昔、ここから霧が湧いて敵の攻撃から城を守ったことから、「霧噴き井戸」と呼ばれています。約500年前に掘られたもので、日本で3番目に深く、45mもあります。現在でも水が湧いていて、中を覗くと下の方に水が見えました。戦うときはここに立てこもるので、水はとても大切だったそうです。


天守閣の石垣の上には折れた刀や槍がつけられていました。これは、忍者が進入するのを防ぐためです。忍者は侍と違って、城や屋敷にこっそり忍び込みます。だから、こうした防御が必要だったのですね。


ガイドさんが持っていた鉄砲を借りて記念撮影。ポーズ、決まってますか?


いよいよ天守閣の中へ入ります。外からは3階建てに見えますが、中は4階建てです。階段の一段の高さが普通の住宅よりずっと高いのは、敵が攻めてきた時に、上りにくくするためです。
1階は床の四隅に開口部を設けてあって、敵が攻めてきたら、ここから石を落として攻撃しました。床下には、攻撃用の石や食料を入れておく倉庫が作られています。


掛川城は、日本の百名城の一つに登録されているそうです。攻撃や敵の侵入を防ぐ防護力が評価されているからと、ガイドさんが教えてくれました。天守閣は戦いの時しか使わないので、人が住む場所ではなかったそうです。再建に使われた木材の95%は、青森県から運んできた「ヒバ」という木を使っています。昔は掛川の山から、城のすぐ下を流れる川を使って木材を運んだのではないかと言われているそうです。


天守閣から見える景色です。もともと高いところに作られた城なので、最上階から下を見ると、とても高く感じます。窓から外は街が遠くまで広く見えるし、掛川駅、掛川市役所そして、天気が良い時には富士山の姿も見られます。
この日は雲がかかっていて、残念ながら富士山は見えませんでした。


天守閣の中には音声ガイドや、Youtubeの動画ガイドの案内がありました。


お城の殿様が住んでいた、150年以上昔の御殿へ


天守閣から出て庭を歩いていたら、観光客から記念写真をお願いされました。ガイドさんと一緒に、写真を撮ってもらいました。本物の忍者になった気分です。


次は、天守閣の隣にある掛川城御殿を見に行きます。掛川城御殿とは、1855年から1861年にかけて建てられた「城郭御殿」のこと。藩主=城のお殿様の公邸で、藩主が人と面会をしたり、仕事をしていた建物がそのまま残っている、とても貴重なもので、国の重要文化財になっています。武士の時代が終わった後は、学校や役場として使われていました。とても歴史を感じる場所です。


建物の中はいくつかの部屋に分かれていますが、中でも一番格式が高いのが、藩主が身分の高い人と会うために使った座敷です。ここで、忍者のポーズを決めて写真を撮ってみました。本物の忍者なら、絶対にこんなことはできなかったでしょう。


一番身分の低い武士が入れるのは、土間という場所。下は土がそのままになっていて、床がないのに驚きました。身分の違いによって、入れる部屋が決まっていて、部屋の造りも違っています。江戸時代は、身分で分けられた完全な縦社会だったようです。


昔、戦う時に使われていた武器が飾ってあります。細長い棒の先に刃物が付いたものは槍(やり)と言うそうです。火縄銃(昔の鉄砲)もありました。全部本物です。


「厠」とは「かわや」と読み、トイレのこと。全部で5か所あったうち、残っているのは藩主専用のトイレ一か所だけ。部下は使うことが許されなかったそうです。中は見ることはできませんでした。


掛川城御殿の入り口にはおみやげコーナーがありました。人気のおみやげは掛川城の写真を使ったマグネットや、通行手形です。忍者グッズも並んでいます。私も気になったので、思い出になるよう掛川城のTシャツとクリアファイルを買いました。


外に出ると、池のようなものがありましたが、これは昔、天守閣の回りに作られていた「お堀」の一部です。これで敵から攻められにくくしていました。陶器で作られた模型もあり、お城の全体がどうなっていたかがわかりました。


感想

日本のお城の中に入ったのは初めてでした。昔の日本の戦いは、今とは全然違っていたようで、なかなか想像がつきません。侍と忍者も役目が違い、普段人目に付かないのが忍者なのです。でも、忍者の格好ができたのはとても楽しかったです。掛川城の中には「二の丸茶屋」という茶室があり、お茶とお菓子をいただくことができるそうです。掛川のお茶は美味しいと聞きますから、今度はゆっくり味わってみたいと思います。


information

●施設名/掛川城天守閣・掛川城御殿
●住所/掛川市掛川1138-24
●電話/0537-22-1146
●営業時間/9:00~17:00(入館は~16:30)
●定休日/無休
●入館料/一般410円、小・中学生150円(天守閣・御殿共通)

【掛川城忍者扮装体験】
●受付/掛川城の郭「竹の丸」
●住所/掛川市掛川1200-1(掛川城に隣接)
●電話/0537-22-2112
●営業時間/9:00~17:00
●定休日/無休
●入館料/大人100円、小・中学生50円、忍者扮装体験2時間1000円

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