祝! 日本遺産認定「箱根八里」 三島市の見どころ紹介

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祝! 日本遺産認定「箱根八里」 三島市の見どころ紹介

2018年5月に静岡県内初の日本遺産に認定された「箱根八里」。東海道一の難所といわれた箱根峠を越える道・箱根八里には壮大な石畳が敷かれ、今も往時の雰囲気を感じることができます。箱根八里の西側「箱根西坂」にあたる三島市の見どころをピックアップ!

認定された日本遺産の概要

【タイトル】
旅人たちの足跡残る悠久の石畳道―箱根八里で辿る遥かな江戸の旅路

【ストーリーの概要】
『天下の剣』と歌に唄われた箱根山を東西に越える一筋の道、東海道箱根八里。
江戸時代の大幹線であった箱根八里には、繁華な往来を支えるために当時の日本で随一の壮大な石畳が敷かれました。西国大名やオランダ商館長、朝鮮通信使や長崎奉行など、歴史に名を残す旅人たちの足跡残る街道をひととき辿れば、宿場町や茶屋、関所や並木、一里塚と、道沿いに次々と往時のままの情景が立ち現われてきて、遥か時代を超え、訪れる者を江戸の旅へと誘います。


日本遺産とは

文化庁が2015年度から創設した制度で、日本の文化・伝統を語るストーリーを認定する仕組み。歴史的魅力にあふれた文化財群を地域主体で総合的に整備・活用し、発信することにより、交流人口の拡大を図り地域の活性化を図るもの。


「箱根八里」三島市の見どころ

箱根旧街道は江戸時代の初めに幕府が整備した東海道の一部で、三島宿から箱根峠を登り、小田原宿まで下る八里(約32km)の坂道画を「箱根八里」と呼びます。このうち、三島宿から箱根の関所までの区間を「箱根西坂」ともいいます。
石畳の両側には松や杉の木が植えられ、往時の雰囲気を感じることができます。


箱根旧街道には、将軍や大名、武士、飛脚、シーボルトをはじめとする外国人、ベトナムから来たゾウなど、様々な人やものが往来し、本陣や旅籠、茶屋などが建ち並んでいました。

江戸時代に思いを馳せながらタイムスリップ気分で「箱根八里」を歩いてみてください。


山中城跡公園

小田原城を守る城として後北条氏によって築かれ、天下統一を目指す豊臣秀吉により落城した山中城。


石を使わない土だけの珍しい山城で、北条流築城術の粋を集めた障子堀や畝堀が有名。歴史的・技術的に評価が高く、「日本百名城」にも選定されています。


天気が良い日は富士山を一望でき、春には桜、ツツジ、スイレン、初夏にはアジサイなど、季節の花木が城跡を彩ります。

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錦田一里塚と松並木

一里塚とは、街道の目安として一里(約4km)ごとに設置された道標のようなもの。直径約10mの塚を築き、その上に榎(エノキ)や松などの木が植えられていました。


錦田一里塚は、道の両側に一対で残っている貴重なもの。周辺には330本あまりの松も残っており、国史跡に指定されています。


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三島スカイウォーク

全長400mという日本一の長さを誇る歩行者専用吊橋「三島スカイウォーク」。もちろん江戸時代にはなかったスポットですが、ここから見える富士山は当時から変わらぬ風景。


江戸時代にこの地を訪れた松尾芭蕉は、霧が深くかかって富士山を望む絶景が見られなかった気持ちを、句に詠んだそうです。
近くには、その句碑が立てられています。
『霧しぐれ 富士を見ぬ日ぞ 面白き』

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三嶋大社

神社の中でも特に格の高い「一ノ宮」として古来から人々の尊崇を受けてきた名社。源頼朝が源氏再興を祈願したことでも知られ、多くの有力武将や、東海道を往来する旅人たちにも篤く信仰されました。


参道には青々と葉を茂らせた木々が並び、清々しく荘厳な雰囲気が漂っています。キンモクセイが国の天然記念物に指定され、春は桜の名所としても有名です。


神事にちなんだ縁起のよい「福太郎餅」をいただきながら、茶店でひと休みするのもオススメ。お土産用もあります。

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